
Google、コアアップデートで「役に立つコンテンツ」を一層上位へ移行。検索離れに歯止めを掛ける?
昨今よく検索界隈で話題になるのが「若者はもうググらない」とか「ググったところで”いかがですか”ブログしか引っかからない」といった点です。
実際、何かを調べようとした時に大量生産されたようなBLOGが引っかかり、ゲンナリした記憶はどなたにもあるかと思います。
その点でさすがにGoogleもまずいと思ったのか、コアアップデートで改善が図られるようです。
8月25日に行われたコアアップデートでは「検索エンジンのために書かれたコンテンツ」を排除し、「人間のために書かれたコンテンツ」を多く取り入れるようにしたとのことです。
……この情報が英語でしか発表されてないので、訳したものを記載します。(できれば多言語にアナウンスするべき内容かと思います。Googleさん)
『以下の質問に”はい”と答えた方は、”人間のために書く”ことができています』
- あなたのビジネスやサイトに対して、意図した読者がいるか。彼らがアクセスした際、コンテンツが有用なことがはっきりわかるか。
- コンテンツは、専門性や知識の深さ(製品やサービスを実際に使用したか。本当にその場所を訪れたか)を明確にしているか。
- あなたのサイトには明確な目的や焦点があるか
- サイトの読者は、その主題に対して明確な知識を得られたと実感できるか。
- コアアップデートの趣旨と、製品レビューのガイダンスに留意しているか。
『以下の質問に”はい”と答えた方は、コンテンツを今一度見直す必要があります』
- 人間向けというより、検索エンジン向けにつくったコンテンツですか?
- 検索上位を狙うために、様々なトピックのコンテンツを大量生産していますか?
- 検索上位を狙うために、自動的にコンテンツを生成する仕組みを採用していますか?
- 他の人が言ったことを、あまり自分の付加価値を付けず要約することが主になっていますか?
- 既存の読者に対して、「トレンドだから」という理由だけで物事を書いていませんか?
- あなたのコンテンツを読んだ読者は、「もっと深く知る必要がある…」と、更に他のサイトを見に行くでしょうか。
- 『Googleが好む文字数は○○文字!』という説を真に受けて、その文字数を達成するために書いていませんか?
(そのような事実はありません) - 『専門的な知識は得にないけど、トレンドだから……』という理由でコンテンツを作っていませんか?
- 例えば製品・映画・テレビ番組の公開日が確定していないのに、その公開日を示唆するなど、答えのない質問に応えるような内容になっていませんか?
上記が英語で公開されていたコンテンツアップデートの内容です。
……ここまででも結構な内容かとは思いますが、さすがにこのまま締めると『他の人が言ったことを、あまり自分の付加価値を付けず要約することが主』な記事になってしまいますので、私の所見についても書いていこうと思います。
「こういう記事は今後ランクを下げられる」かもしれない。
- 実際の商品は買ってないけど、とにかくスペックを並べたり、「使用者の声は以下のような感じです!」といった形式でツイートを並べるページ
- 「とにかく1万字書くべき!」という言葉を鵜呑みにして、やたら長く1万字書かれたページ
(昔やってみたことがありますが、まったく反応ありませんでした…) - 掲示板等のまとめサイト
(これはもともとランク下がってる感がある) - 3行ぐらいにまとめられそうな内容なのに、無駄に膨らませている「いかがでしたか」ブログ
- 芸能人のスキャンダル等について「検証してみました!」といって、結局確定的な情報が載ってないブログ
- アニメ2期の公開日や確率等を、確定してないのに掲載しているサイト
ちなみにこういったコンテンツは、かなり低い金額でクラウドワークスサイトが筆者を募集していたりシます……。
発注側は「とにかく安いコストで量産したい」。受注側は「とにかく時間を掛けずに納品したい」と考えていますので、結果として”いかがでしたか”ブログのような、薄い内容のページが量産されてしまうのです。
コンテンツの飽和状態にある今、世界的に「情報の精査」が始まるかも?
ちなみにこれと関係するニュースとして、以下のようなものが流れてきました。
消費者庁は9月9日、「第1回 ステルスマーケティングに関する検討会」を開催すると発表した。広告であることを隠したまま広告出稿することは、一般消費者の合理的な選択を阻害するとして、規制の必要性と内容を検討する。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2209/09/news158.html
具体的にどのような対策がなされるのか、まだ検討段階なので確定的なことは流れていませんが、
広告費が実際にどのように使われたのか、厳しい審査が入るようになるかもしれません。
ちなみにこの「ステマ禁止」の法制化はすでにアメリカ・欧州で行われており、
広告表記のない宣伝行為に対して「消費者に対する不公正な欺瞞的行為」として厳しく規制されています。
このような規制がもし今後拡大していくのであれば、
「製品を利用したことがない状態でのレビュー」等も、いずれ法規制が敷かれる可能性はあります。
いずれにせよ、もしあなたがコンテンツを用意する側であれば、今のうちからGoogleが公開している質問について、自問自答しておいたほうが良いかもしれません。
といっても難しいことはないでしょう。「読む人のこと」を第一に考えていれば、自然とGoogleは評価してくれるはずですから。